第5話 AIに「笑わせて」と無茶ぶりしてみたら

2025/08/08

今日は、売却を全く考えていない方へのアプローチ資料を作っていました。
この仕事は、売却意思のあるお客様だけでなく、本来は売った方がいい状況にもかかわらず「1ミリも売る気がない方」に、いかに短期で物件を預けていただけるか──という高いハードルがあります。

もちろん、「売らない方がいい」と判断すれば、私は絶対にお勧めしません。
でも、売った方がご本人にとっても資産にとってもプラスになると判断した場合、その方の背中を押すことは、私の大事な使命のひとつです。

その作戦のひとつとして、オリジナルのノベルティグッズを作ることにしました。
誰が手に取っても、老若男女問わず「可愛い!」と思ってもらえて、喜んでいただけて、周りからも褒めてもらえるような──そんな光景をイメージしながらデザインしました。

形にする段階で、効率を上げるためにAIの力も一部借りました。
ただし、そこに込める想いや方向性は、すべて自分で決めています。
(この話はビジネス編で詳しく書きますね)
資料の文言を練りながら、ノベルティのデザインも同時進行。
頭の中で戦略のシミュレーションがぐるぐる回り、気づけば…かなり煮詰まっていました。

そんな時、ふと「ちょっと笑いたい」と思ったんです。
真剣モードの真っ最中に、突然スイッチを切り替える──これも私の仕事のバランスの取り方です。

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無茶ぶり

そこで私は、AIにこう投げかけてみました。
「不動産投資あるあるで笑わせて!」
実は1ヶ月ほど前にも同じことを試したのですが、その時は全く笑えず、「どこがおもろいねん」と正直に返したことがあります。
そこからAIを鍛え上げ(?)細かく注文を出すようになりました。
まるで高学歴のお笑い芸人にネタを発注するようなやりとりです。
今回はまずウォーミングアップとして、誰でも笑えるライト版から始まりました。
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ショートコント①

A:「築40年のアパート、“リフォーム済み”って聞いて買ったんだけど…」
B:「おお、どこリフォームしたの?」
A:「玄関マットだけ新品になってた。」
B:「…それリフォームって言わない。」

 

ショートコント②

A:「管理会社から『空室対策します!』って連絡きたから期待してたんだけど…」
B:「何してくれたの?」
A:「ポストに“入居者募集中”って手書きの紙貼ってた。」
B:「…うーん、アナログ。」

 

ショートコント③

A:「銀行に“この物件で融資お願いします”って言ったら、『立地が…』って断られたんだ。」
B:「立地、そんなに悪いの?」
A:「最寄駅まで車で2時間。」
B:「…それ駅関係ない。」
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軽く笑ったところで、「ここからが本番」です。
ちなみに、なぜかAIは「買主さん」をいつも「飼い主さん」と変換します。
今回はそのままにしておきます。
登場人物は、AIが作り出した架空の投資家キャラ「チャマキタカシ」さんと銀行員さんです。
実在の人物ではありませんので、あしからず…(笑)

 

・・・(舞台:銀行。飼い主さん=チャマキタカシ、銀行員=真面目な人)・・・

飼い主さん
「銀行さん!私ね、今度マンション買うんですよ!で、家賃は全部ローン返済に回して、余った分で温泉旅行行くんですわ!」

銀行員(ペンを止めて一瞬固まる):
「…余らない可能性の方が高いんですが…」

飼い主さん
「いや、大丈夫です!だって友達が言ってましたもん、“家賃収入はおこづかいみたいなもん”って!」

銀行員
「その友達、不動産持ってますか?」

飼い主さん
「いや、アパートの下に住んでます」

銀行員(ため息):
「それ、ただの入居者ですね…」

飼い主さん
「じゃあ、こうしましょう!ローンの返済は私が宝くじ当てたら一気に払います!」

銀行員
「それ、計画じゃなくて夢ですね…」

飼い主さん
「夢って大事でしょ!?あと、この物件、見た目がかわいいんですよ。ピンクの外壁で!」

銀行員
「色で決めないでください!収益性を見てください!」

飼い主さん
「じゃあ銀行さん、このピンク色、将来的に何%で色あせます?」

銀行員
「そんな融資審査ないです!!」

飼い主さん
「あ、じゃあもう契約書サインしてきましたんで、あとはお金だけ貸してください!」

銀行員(頭抱えながら):
「だから順番逆ですって!!」

飼い主さん(満面の笑み):
「え、順番って守らない方が、なんかオシャレじゃないですか?」

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さらにもう一つ。
・・・(舞台:銀行の応接室。飼い主さん=チャマキタカシ、銀行員=スーツ姿の真面目な人)・・・

飼い主さん
「いや〜銀行さん!いよいよ私も不動産投資家デビューですよ!頭金ゼロで、家賃だけでガッポガッポってやつ!」

銀行員(メモを止めて眉をひそめる):
「…頭金ゼロはちょっと難しいですね。今の融資基準だと、最低でも自己資金2割は入れてもらわないと。」

飼い主さん
「え?2割って…家賃から引いとけばいいんじゃないですか?」

銀行員(深いため息):
「そういう仕組みじゃありません…自己資金は最初に必要なんです。」

飼い主さん
「いやいや、YouTubeで見ましたから!“自己資金ゼロ!家賃でローン返済!”って、あのチャンネル登録者100万人の人が言ってました!」

銀行員
「あの…それ投資系インフルエンサーの動画ですよね?現実はもう少し厳しいんですが…」

飼い主さん
「じゃあTikTokで見た方法で行きましょう!“サラリーマンなら年収の20倍借りられる”ってやつ!」

銀行員
「いや…昔はそういう時代もありましたけど、今は金利も融資基準も…」

飼い主さん
「じゃあ、“融資に強い裏ルート”っていうLINEグループに誘われたんですけど、それ使いましょう!」

銀行員(椅子から前のめりになって):
「それ、絶対詐欺ですからね!?やめてください!」

飼い主さん
「え〜じゃあ銀行さんはどうやってお金貸してくれるんですか?」

銀行員
「普通に審査して、物件の価値とお客様の信用を見て…」

飼い主さん
「…あ、それめっちゃ時間かかるやつや。じゃあ私、“買えました!”ってSNSに先に書いときます!」

銀行員(立ち上がって):
「やめなさい!!」

飼い主さん(スマホを構えながら):
「あ、タグ付けしときますね、#銀行公認って!」

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思わず笑ってしまいました。
1ヶ月前は全く笑えず、何が面白いのかさっぱり分からなかったのに、この短期間でここまで成長するとは正直驚きです。

私にとってAIは、いわば遊びの一環のような存在です。
エリア選定や物件の条件分析といった専門的な作業で力を借りることもあれば、
ノベルティグッズの作成や、煮詰まった時の“お笑い担当”として活躍してくれることもあります。

ただし、資料作成や戦略の立案は、私自身の頭で徹底的に考えています。
感性と経験に加えて、AIによる分析を組み合わせることで、より精度の高い判断ができる。
このバランスこそ、私の仕事を支えてくれる大事なスタイルです。

author

執筆者

高木 恵美

複数の業界で営業職を経験し、今は一棟収益マンションの仲介業を全国で行っています。
営業としての土台を築いたのは、リクルートでの4年間。厳しくも濃密な経験が、私の原点です。
感性を大切にしながら、物件の背景や売主様・買い主様の想いに寄り添い、同時に、数字や収支の分析など、専門性もしっかりと持ち合わせた“両輪”の姿勢で、誠実な取引を心がけています。